当社は10月19日、日鉄日立システムソリューションズ株式会社の企業間取引プラットフォーム「DocYou」との透過的な自動連携を実現する「UT/400 Cloud Connector for DocYouアダプター(略称:DocYouアダプター)」を発売し、即日出荷を開始しました。
本製品はIBM i上で稼働し、IBM i(旧AS/400)上で作成された請求書や納品書などの書類データを、DocYouが備える電子契約、電子取引、書類配信、ドキュメント管理などの多様な企業間取引フォーマットに適合させて、DocYouとの高度な自動連携を実現するものです。
DocYouアダプター開発の背景
企業におけるペーパーレス促進やDXのためのデジタル基盤の整備、電子帳簿保存法(電帳法)やインボイス制度への対応を背景に、企業間で請求書や見積書、納品書などの書類を電子的に送受信する動きが急速に広がっています。
しかしながら、企業間でやり取りする書類は多種多様で、かつ大量にあり、その運用・管理にはたいへんな労力・コスト・時間がかかっているのが実情です。
日鉄日立システムソリューションズの企業間取引プラットフォーム「DocYou」は、企業間で発生するあらゆる種類の書類に対応し、電子的なやり取りを効率的に行える高度な仕組みを備えています。
また当社の「UT/400-iPDC」は、IBM iのスプールファイルからグラフィカルな書類PDFを作成でき、複写伝票や複数伝票などの複雑な書類も処理できる高度な機能を備えています。
今回の「DocYouアダプター」は、DocYouとUT/400-iPDCを緊密に連携させることができ、高い効率性と安全性、作業品質の向上を実現します。
開発は、DocYouとUT/400-iPDCの双方のお客様からの強いご要望が発端で、日鉄日立システムソリューションズと当社が協力し、当社が製品化しました。
DocYouアダプターの3つの特徴
(1)IBM i上で稼働し、Windowsサーバー等は不要
DocYouアダプターはIBM i上で稼働し、IBM iで作成される書類PDFとDocYouで必要な取引情報をあわせて、クラウド上のDocYouへ送信する機能をもちます。そのため、Windowsなどの外部サーバーは不要で、導入および設定をスピーディに行え、短期間に利用を開始できます。
なお、スプールファイルからの取引情報の抽出やDocYouへの送信は、DocYouアダプターとセットで利用する「UT/400 Cloud Connector」の機能です。
(2)IBM iユーザー・技術者にとって慣れ親しんだ画面で利用可能
導入に伴う既存アプリケーションの改修は必要なく、DocYouとの連携に必要な各種設定は、IBM i上ですべて行えます。そのため、IBM iの経験さえあればすぐに利用できます。
(3)DocYouの多様な機能に対応し、企業間取引業務を大幅に省力化・効率化
DocYouアダプターは、DocYouが備える電子契約、電子取引、書類配信の各種取引形態と多様な取引項目に対応しており、目的に応じた設定を行うことで、UT/400-iPDCが生成する書類を自動でDocYou経由で取引先企業へ送信できます。
DocYouアダプターの概要
◎ DocYouアダプター設定者の作業(システム部門、設定管理者の作業)
① DocYouアダプターの設定者は、IBM i上のメニュー画面からDocYouアダプターを選択し、書類のカテゴリー(電子契約、電子取引、書類配信、ドキュメント管理)を選択します。
② 書類のカテゴリーを選択すると、書類パターンの登録画面に移るので、請求書、見積書、注文書などの書類パターンを設定します。書類パターンの名称は任意に設定できます。
③ 書類パターンを決めたら、DocYouで必要な項目の設定画面に移ります。
④ たとえば「電子取引」を選択した場合は、件名、回答希望日、取引金額(税抜、税込、税額)、取引年月日など、DocYou用に必要なすべての項目を設定します。設定者の作業は、これで終了です。
◎ DocYouアダプター利用者の作業(業務部門、営業部門などのユーザーの作業)
現行運用と同様に業務処理からスプールを出力するだけです。
稼働環境
DocYouアダプターの稼働環境は、IBM i 7.2以降 (IBM i 7.3以降推奨)です。
*V7R2M0は最新累積PTFの適用が必須
*V7R3M0はSI80861と前提PTFの適用が必須
価格
DocYouアダプターの価格は、お取引のあるパートナー様または弊社へお問い合わせください。
Webセミナーの予定
デモを交えた製品紹介のWebセミナーを定期的に開催する予定です。Webセミナーのスケジュールは当サイトでご案内いたします。
・ DocYouアダプター」詳細ページ(こちら)
[iS Technoport]
本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社アイエステクノポート
広報・マーケティング担当:斉藤
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