IBMが“IBM iのホワイトペーパー”を改定 ~IBM Commnunity活動を詳しく案内

日本IBMのサイトに掲載されているIBM iの「ホワイトペーパー」をご覧になったことがあるでしょうか。先週ご紹介したIBM iのロードマップや特徴などをコンパクトにまとめたエグゼクティブ・ガイドです。正式名称は「IBM i:変革者による変革者のためのプラットフォーム」と言いますが、IBM i関係者の間では昔から「IBM iのホワイトペーパー」と呼ばれています。

IBM iのホワイトペーパーは約3年おきに新版がリリースされています。最新版の発行は2019年4月で、その前は2016年4月です。新しいPower Systems(IBM i)が登場するたびに、その年の翌年か同じ年の後半に発行されています。

つい最近(5月5日)、その改定版のリリースが、IBMからアナウンスされました。ただし改訂されたのは英語版のみで、日本語版は旧バージョンのままです。また改定日は「2021年2月」となっています。発表までに少し時間が空いたようです。

旧バージョン(2019年4月版)と改定版を比べてみると、IBM iを統括するCognitive Systems部門のトップに着任したスティーブ・シブリー(Steve Sibley)氏の挨拶の追加が目立ちますが、大きな変更点は、実は末尾の「IBM iコミュニティ」のパートにあります。

IBMは今年になってから全社を挙げて、そして全世界でコミュニティ活動を活発化させています。そのうちの最大の取り組みは、ユーザー、パートナー、IBMの3者が集う「IBM Community」です。

IBM Commnunityでは、製品カテゴリーごとに分野が分かれ、それぞれの分野でIBMからの情報提供やユーザー/パートナー/IBMによるブログ、バーチャルなコミュニティ活動などが行われています。日本にも傘下の「IBM Community Japan」があります。

ホワイトペーパーの改定版に記載されているのは、そのIBM Communityや欧米で著名なIBM iエキスパートのブログなどの紹介です。次のような紹介文が記載されています。

「Power Systems CommunityとIBM i Communityは、技術的な専門家を対象としており、簡単にアクセスできるさまざまな技術記事、チュートリアル、新リリース、および IBM i TR情報が含まれています。

 ・IBM Db2 for i コンサルタントのケント・ミリガン(Kent Milligan)氏によるDb2 for iブログに掲載されているヒントは、データベース管理者やデータベース・プログラマーが新機能や関数を学ぶ際に役立つだけでなく、古いことを行う新しい方法を学ぶこともできます。

 ・IBM Db2 Web Queryシニア・コンサルタントのダグ・マック(Doug Mack)氏によるIBM Db2 Web Query for iは、Db2 Web Queryをアナリティクスに使用するための新機能とベストプラクティス、そしてWatsonを使ってAPIにアクセスする方法について概説しています。

 ・IBM Championsプログラムは、IBM の顧客やビジネスパートナーのビジネスおよび技術コミュニティからリーダーを認定するものです。これらの尊敬されているIBM iのサブジェクト・マター・エキスパートは、幅広いトピックについてコメントしており、Champions for Power SystemsのWebサイトからアクセスできます。

 ・IBM TechUは、ITプロフェッショナル向けにPower SystemsとIBM iのトピックを対面式と仮想式の両方で提供しています」

ざっと、以上のような紹介です。このほかIBM iの製品ホームページやサポートページ、Twitterの案内などもあります。一度、ホワイトペーパーにアクセスしてみることをお勧めします。

 

・IBM iホワイトペーパー「IBM i:A platform for innovators, by innovators」(IBM i:変革者による変革者のためのプラットフォーム」(英語)
・IBM Community Japanホームページ
・IBM Communityホームページ(英語)
・IBM Power Systems Commnunityホームページ(英語)

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